染付四方唐草(そめつけしほうからくさ)
「唐草文様」はギリシア神殿などの草の文様が原型で、日本にはシルクロード経由で中国から伝わりました。蔓草が絡み合って曲線を描く文様は多種多彩で、生命力が強く途切れることがないことから「繁栄・長寿」などをあらわす吉祥文様として愛用されてきました。
この伝統文様を流麗な筆使いの染付で、胴の四方と見込み(茶溜り)に描いたスープ碗です。口縁は、縁起の良い梅の花を帯状の小紋柄で描き、碗の表情を引締めました。唐草文と梅文が互いに引立て合って、自家用としてまたギフト用として人気を集めています。