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源右衛門窯 家庭食器の変遷


ごあいさつ
私たちの祖先は古くから料理を盛る器として焼物を造ってきました。
それは土器から須恵器、施釉陶器を経て、白い地肌を持ち多彩な絵付けを施した磁器へと発展しました。

わが国でも江戸初期にあたる17世紀の初めに有田で染付磁器の生産が始まり、徳川幕府の江戸期、西洋の文化が大量に導入された明治期、第二次世界大戦といった大きな時代変化に合わせた、その時代ごとの食器造りを行なってきました。

なかでもアメリカの生活スタイルが盛んに取り入れられた昭和20年代以降は日本の食生活も大きな変化を遂げました。

特に昭和30年後半からの高度経済成長をきっかけとして国民の暮らしも豊かになり、さらに流通や栽培技術のめざましい発達は、それまで家庭では見ることの無かった食材を登場させます。

また、百貨店や専門店でも家庭食器の充実に目を向けるようになり、それに呼応して造り手側もその開発を積極的に行い、現在では世界で最も料理と器のバリエーションを持つ国と言われるようになりました。

源右衛門窯でも昭和20年代までは主に全国の高級料亭向きに手造りの食器を製造していましたが、昭和30年代からはそれまでに培った技術を活かした工芸性の高い家庭食器へと大きく方向を転換し、今日にいたっています。

ここでは源右衛門窯の家庭食器の変遷を時代を追って展示いたしました。
家庭での食のあり方を常に正面に見据えて、数々の提案を行ってきたその足跡をご覧いただければと存じます。
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